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ビジネスパートナーの声
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フラットな関係をこれからも
株式会社東産業
1962年、京浜地区の工場プラントの廃油の再生販売を開始、1966年有限会社東産業設立。以来、廃棄物の運搬処理をはじめ、工場のプラントや配管の清掃・洗浄・工事などで付加価値あるサービスを展開してきた株式会社東産業。キタジマのお得意様として20年以上お取引が続く関係です。キタジマの森 取締役営業部長とともに、株式会社東産業代表取締役 渡辺隆之氏にインタビューを敢行。両社の関係や渡辺氏から見たキタジマについてお聞きしました。
キタジマとの関係
昔のキタジマを知る長い付き合い
――まずは、 事業内容をご説明いただけますでしょうか。
渡辺 代表取締役(以下 渡辺) 弊社は産業廃棄物の収集運搬を行う会社です。普通の収集運搬だけではなく、付加価値ある収集運搬サービスを特徴としています。例えば、産廃が発生する工程でタンクなどの清掃作業やメンテナンス作業も出てくるので、作業と収集運搬をワンストップで請け負っています。作業のための工事部隊を置いて、お客様の手間を少しでも省くことを強みにしてやっております。
――扱う産廃は、どんな種類のものでしょうか?
渡辺 弊社はキタジマさんにお世話になっている建設系の混合廃棄物や廃プラスチックを扱っていますが、それ以外に川崎の京浜工業地帯の工場の廃棄物…例えば汚泥だったり、酸、アルカリといった、ちょっとニッチな廃棄物も扱っています。工場プラントから発生するような廃棄物ですね。
――キタジマさんとのお取引はいつ頃からですか?
渡辺 うちの先代社長のときからのお付き合いです。私は3代目なのですが、私が入ったときはもうすでに 廃棄物を搬入させてもらっていました。
森 そうですね。
渡辺 私自身がダンプに乗ってキタジマさんに行って荷を下ろしていました。たぶん20年前くらいですが、やはり時代の変化を感じます。
森 確かにそうですね。私はキタジマに勤続して30年ぐらいになりますが、元々現場から運転手をやって営業になったので、現場や運転手の頃は、渡辺さんのお父さんである先代社長にかわいがってもらいました。東産業さんは先代の社長さんの弟さんが専務をされていました。いまの営業部長も渡辺さんの叔父さんですね。
渡辺 そうなんです。家族経営です。それぞれキタジマさんを知っています。…そういえばキタジマさんはだいぶ人が変わりましたね。
森 そうですね。総取り換えに近いくらい入れ替わりました。
キタジマの変化
時代の変化をキャッチして対応する
――長い間、キタジマさんを見ていて感じることはありますか?
渡辺 やっぱり昔を思い浮かべてみると、いまのキタジマさんは時代の変化をキャッチして対応されているな、という印象ですね。しっかりコンプライアンスを守って近隣への配慮などもされていますし。キタジマさんにダンプで行っていたときは、”おお、せがれ来たか!”と、かわいがってくれる人が何人かいました。決して口はよくないですけど(笑)、面倒見のいい方々で。そういう方々が見られなくなったなと思ってたら、どんどん若い方がね。
森 さすがに代替わりしましたね。
渡辺 いまはもう結構ビシッと整えていますよね。うちの社員に話を聞くと。
森 そうですね。ありがとうございます。営業所もいろいろ変わっています。というのも、お客様のみなさんにアンケート取らせていただいて、都度、反映しています。もちろん東産業さんにも書いていただきました。
渡辺 そうだったんですね。
森 東産業のドライバーさんがよくおっしゃっていたのが、営業所のなかに入ったとき誘導はされるけれど、どこに行っていいか分からない、と。いまは事務所の前にトラックで頭から入ってもらうと、受付の上の看板にエリアA、B、Cへの案内があります。そのうえでインカムで誘導もしています。
渡辺 最近行ってないから知らなかった。
森 あと、出ていくときに前の道が狭いので、”ミラーを付けてほしい”という声もありましたのでミラーも付けました。
渡辺 行かないとまずいですね。今度ダンプ乗っていきます。昔は入る位置を間違えると、ベテランの方たちが大きな声で…(笑)
森 はい(笑)。東産業さんはいろいろなドライバーさんがいらっしゃいますけど、アンケートは現金払いのお客様にも書いてもらいました。
渡辺 それは森さんのアイデアですか?
森 現場のアイデアでしたね。
渡辺 いいですね!うちもそれやりたいです。
――森さんへの印象はいかがでしたか?
渡辺 そうですね。本当に森さんはよく動かれているなという印象です。情報交換もちょくちょくさせてもらって、 “最近こうみたいだけど、森さんはどうです?”という感じで。
森 はい、そうですね。
渡辺 森さんはいつも、いろいろなことを調べています。ぐっと入り込みますよね?
森 調べ始めるとそうですね。
渡辺 お客様に説明するとき理解してないと恰好悪いからですよね。そういう方だなって印象です。森さんはちょくちょくうちに顔を出してくれるので、産廃のことで分からないことあったら、すぐ聞いてしまいます(笑)。
――森さん側からは何かお聞きすることはありますか?
森 ありますよ。東産業さんではうちがこれからやろうとしていることは、どうされているのか…とか。 あとやっぱり収集運搬会社さんはお客様の最先端のところに行かれているので、そこの動向とか事情は、うちよりも詳しいので、勉強させてもらっています。
両社の課題とこれから
フラットな関係性を維持し次の成長へ!
――最近のキタジマさんはこういう部分に力を入れているのかな?と感じることはありますか?
渡辺 私自身が直接キタジマさんにお邪魔することはなくて、”教えてください”とお電話をすることが多いけれど、みなさん本当に気持ちよく答えてくれます。欲しい答えがすぐ返ってきてスムーズにことが進むので、すごく助かっています。
森 よかったです。大事なところなので、みんなで情報共有するようにしています。なかでも専門的なことや課題があった場合はそれを全部共有して、次の機会、同じ課題をすぐ解決できるよう努力していますね。
渡辺 なるほど。事務所のほうもかなり若返りましたよね?
森 そうですね。若返ったっていうよりも増えました。
渡辺 うん、現場上がりの人が多いですよね?
森 男性はそうです。基本的には 自分と一緒で、現場をやって運転手をやってから営業へ。
渡辺 それは強いですよね。そのほうが一番廃棄物のことが分かりますよね。キタジマさんはいま積極的に人材を営業へ引き上げているのだな、という印象もあります。
森 はい。ここ5、6年、結構何人も営業に上げて人材育成をしています。業界的にどこでも人手不足じゃないですか。うちでも課題ですから。
渡辺 人材の育成や確保は、業界として今後の課題ですね、本当に。
――東産業さんはキタジマさんにとってお客様に当たるそうですが、ご両社はとてもフラットな関係ですね。
渡辺 業界全体がそんな感じですよ。産廃会社、処分場、さらにはその2次処理会社とかも結構フラットです。森さんはお客様と言ってくれますが。
森 そうですね。そういうところのほうが長くお付き合いができますね、やっぱり。
渡辺 どちらかに気を遣いすぎると、バランス悪いですよね。フラットなほうがやりやすい。
森 やっぱりこう、フィーリングが似ている同士が長いお付き合いになっていますね。
渡辺 うちも世代交代をしていて、キタジマさんも家族経営ではないけれど、世代交代をしている。似た感じがあると思います。
森 やっぱりこの業界は、同業他社さんがたくさんいるし、大手化がまだ進んでいない業界でもあります。いま、どの業界もどんどん合併して大きくなっていますが、この業界はまだ全然。たぶん大きくなりにくいのだと思います。
――大きくしたほうがいいのですか?
森 メリット、デメリットはかなりありますが、いずれそうなってきますよね。それは業界的な問題じゃなくて中小企業の運命という部分があると思っているけれども。
渡辺 そうですね、遅いけれど確実にそうなりつつありますよね。うちとキタジマさんとの関係は、”この規模だからこそ”という感じかな。これが大手さんの傘下だとしたら、たぶんここまで喋れない気がします。
森 いまぐらいの規模のほうが、付き合いやすいですね。
渡辺 そうですね。
――渡辺さんは、キタジマさんと今後一緒にこんなことができたら…と思い描いていることはありますか?
渡辺 もちろんいま続けているお付き合いをこれからも続けさせていただいて。これからは時代の流れ的に、たぶん分岐点が出てきますよね。業界に関する法律がポンポンポンと変わってそれに合わせて僕らも変わらなきゃいけないとき、手を取り合う機会があるかもしれないですね。
森 やっぱり、うちと東産業さんは同じシステムを使っているので、そこがすごく親和性があると思っています。それがお客様に対してもメリット出しやすいと思う。
渡辺 はい。
森 契約書にしても電子マニフェストにしてもオペレーションにしても、うちと東産業さんが一緒に 提案して、一緒にやっていけるという仕事は多いような気がします。
渡辺 なるほど、そうですね。確かにいまの電子化の流れでは、 手を繋ぎやすそうな部分がイメージできますね。
株式会社 東産業
1962年、京浜地区の工場廃油の再生販売から事業を開始。以来、産業廃棄物運搬処理、各種装置/タンクの清掃洗浄、ろ過器/ろ材交換および処分などを行っている。企業理念は、「誰に対しても誠実に」そして「環境改善に真摯に取り組み続ける」。本社は神奈川県横浜市港北区新吉田町。